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なめくじ長屋奇考録
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おおかみ書房/なめくじ長屋の人が選ぶ「2016年に面白かったマンガ30個くらい」。

2016/12/28 21:00|このマンガがひどい!TB:0CM:3
はい、ということで今年の「このマンガがひどい!」は完全にお休みです。
諸々やっておりまして、エロ劇画を全然読めませんでした。(読めてませんでしたが全部買ってはいるので、来年2年分まとめてやります)

が、まあ何もしないというのもなんなので、去年もやったように普通に面白かったマンガの紹介だけしておきます。



一応今年も宝島社の「このマンガがすごい!2017」
キャプチャ
に参加はさせていただいており、そこで個人的なベスト5は発表しておりますが、それをご覧になった方もそうでない方も今から紹介するマンガの中に一つでも大好きなものがあったら、「このマンガが好きな人は、ほかにこんなマンガを読んでいます」的な感覚で見てやってください。

※ランキングではないです。紹介順は適当。
1. マイナーどころを褒めるノリではないので、有名なやつも無名なやつもバラバラに並べてます。
2. 本家「このマンガがすごい!」の選考期間にざっくり合わせているので、昨年10月以降から先月くらいまでの分です。
3. 「面白いコマ」貼るといつもと同じ事になってしまうので、基本的には書影のみ。
4. 去年紹介した作品で今も連載しているものは、今日紹介していなくても引き続きオススメです。
5. 去年紹介していても、今年もう一回褒めたいものは、同じ言葉でもう一回紹介しています。 
基準はそんな感じ。リンク先は版元の作品ページを優先。ない時はamazonです。
アフィリエイトしてません。好きところで買ってください。



ということで今年はご存知のとおり、
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干支天使チアラットの応援にほぼ全てのイベント出演労力を注ぎ込みました。数年前、中川ホメオパシーの2人の話していた時に原作の的場先生が「どんな絵柄でも完コピできる作画・小林の技術は俺たちの最大の武器だけど、いつまでもカメレオンみたいなことしてちゃいけない。近いうちに必ず、小林の本来の絵柄にオレの原作をバッチリはめ込む作品を作る」と言っており、彼らは本当に今それをやっているので無敵だし泣きそうに嬉しいというのがあります。本当に最高。

ただ、何かの間違いで同時発売された
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「バトル少年カズヤ」は本当に最悪なので、中川ホメオパシーの2016年をまとめると「プラマイゼロ」です。 絶対に読むべき本が2冊出ています。本当に最悪。



その他、同じくリイド社・リイドカフェでは我らが桜壱バーゲン先生の
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「中年童貞」がおかしな事になっており、本当にずっとバーゲン先生を応援している人生に誇りも持てると思います。



さて、基本的にはハードボイルドなものが大好きなので、そのあたり毎号楽しみにしているものを並べてみると、
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「エリア51」は今年も熱かったですね。
神様・妖怪・UMAの能力と神話でのエピソードを完璧に伏線に混ぜ込んで理解の裏側のオチに着地させる超絶ハードボイルド作品です。とりあえず4巻の白雪姫の話とか読んでビビって欲しいですね。パズルかよ!って。


出た、「ノーガンズ・ライフ」
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頭が拳銃になってる男がシケモク吸いながらスラム歩いて金にならない仕事に巻き込まれるだけでもうマンガとして完成してしまっているというものがあります。

この2作と「KEYMAN」を読んでおけばなんとなくの嗜好は押さえられるかと思いますが、そこに追撃をかける流れで発売されたのが
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「ヴァルガビンゴ」です。
ものすごく簡単に言うと、ヒーローアカデミアとかワンパンマンみたいに、ヒーローシステムが社会に組み込まれた世界の話を皮肉でドブ漬けにしたようなアレですね。



ハードすぎるといえば、「残響」
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も強いですね。絶対に登場人物誰ひとり幸せにならないのが分かっているので無敵。



「堕天作戦」
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湿っているけど乾いてパサパサな感じ、内容は似てないけどドロヘドロ好きな人とか相性いいかも知れん。
あと、単行本のカバーがピカピカなので、書影を撮影してSNSに上げようとすると高確率で自分の顔が写ります。性別偽っている人は注意。





以下、致死率の話になります。
「青猫について」、面白すぎる。
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個人的には2017年はこの漫画を中心に回るとすら思っており、マンガにソリッドさを求めるのであれば絶対に外してはいけないことになっています。戦後の焼け跡とセーラー服と日本刀アクションです。無敵。


「恋情デスペラード」
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物語っていうのはここまで二次曲線的に盛り上がって行っていいものかと本当に呆れる。最初っから面白かったけど、回を増すごとにそんな速度で盛り上がって行っていいのか大丈夫かと。


「衛府の七忍」はマジパねえ。
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説明不要の人気作ですが、去年言ったことをもう一回言っておくと、山口貴由先生が、昔のノリを今の画力で楽しみすぎて描いている、強くてニューゲームマンガ。時代設定をいい時期に設定したことで、覚悟のススメの名言「雑草などという草はない」って言葉にこれ以上ない説得力を持たせることに大成功ということです。こういうのが欲しかったんだよ!って素直に言うやつ!


スピンオフ枠としては今年も一択で「男塾外伝 伊達臣人」です。
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とにかくあなたが今までに読んだどのマンガよりも太ももが太いです。太ももが太いマンガは例外なく面白いことは決まっており、期待を裏切ることはないはずです。



原作と作画の最強タッグ・「レイリ」
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これに関しては、おもしろすぎるのは当たり前として、2巻の巻末の室井先生のコメントが、「あ、こいつモテたくてやってるな」というのがストレートに伝わり、「ああ、何も変わっていない。この人は『秋津』の人だ」と嬉しくなる仕様になっているので、そういう意味で1・2巻を同時発売したのは大英断ですね。(よくわからない基準)



今年一番ムチャクチャな終わり方をしたのは「ヴィラネス」です。
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「宮本武蔵とか関口柔心とか塚原卜伝とか歴代の剣豪が全て女体化して、誰が一番汚い手を使って勝つか?」という凶悪な設定で毎号楽しみにしておりましたが、「原作の小説に追いつくところまで書いたので連載を終了します」という潔さが効き、本当に終わりました。引き伸ばしとか過去回想とかそういう鎖から、求めているのとはちょっと違う解き放たれ方を見た!



このように、表紙で刃物を構えているマンガは大体たくさん人が死んで面白いというのがあります。この間、この法則に気づきました。(気づくのが遅い)
「表紙で(女が)刃物を振り回すマンガは命が軽い」です。あと、太ももが太いマンガは面白い。




さて、「ヴィラネス」以外にも色々と3巻で終わったマンガが楽しかったというのがあり、
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「終末の天気」です。
クソみたいににクズで小者の主人公が、最終的にまあまあハッピーエンドにしてもらえるという話。報いを受けないってこんなにも刺激的な感情を産むんだなと、改めて感じました。なんでちょっとハッピーエンドなんやと。



「オゲハ」も全3巻で、いい感じに消化しきらずモヤモヤしたものを残してくれたので個人的にはこの場で紹介しますが、本当に感情移入において好き嫌いがハッキリします。
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世界一雑な例えをすると、掘骨砕三×寄生獣前夜×エンブリヲ、です。



全3巻で終わったマンガ最高!と言いましたが、「正義の殺人鬼」は3巻が出る気配が無いです。
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これは本当に少年チャンピオン内での「チャンピオン枠」というもので、努力友情勝利ではなく、構成要素が「不安感と謎の焦燥感」で兎に角よく分からない感じに仕上がっており、サブタイトルでも「ビックリ頭蓋箱」とかものすごい不安感のある造語が出てきて痺れます。


そんなこんなで全3巻作品で正真正銘の最強は、
「百足」です。
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主人公が100人の盗賊を殺していくだけの話なんですけどね。1巻で早速30人くらい殺した時に、「おいおいこのままやったら3巻で終わってまうやんけ」って思ったら、そのまま一切スピード落とさずに最後まで殺して3巻で終了しました。引き延ばしとかパワーインフレとか、少年マンガの抱える問題をこんな飛び越え方してくるのかと。ヴィラネスと百足の終わり方はかっこいい。正義の殺人鬼の終わり方は意味が分からない。全部無敵。



全3巻じゃないけどすごいスピードで最後まで行ってくれたのが、
「エンバンメイズ」
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先が読めないバトルが欲しかったら、そこは迷わずコレです。基本的にはダーツマンガなんですけど、トッププロ同士なので、普通にやってたら何万投やっても同じところに投げられるわけですよ、で、そこで、一投ごとに毒ガスが部屋に充満していくとか、針が飛び出してくる穴に手を突っ込まないと投げるダーツが取れないとか訳のわからん特別ルールが採用されて、もうダーツとは別の駆け引きが発生するわけです。雑に例えれば「ダーツを使ったカイジ」ですね。全6巻で綺麗にまとまるので本当にオススメです。




大団円的には、
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「第七女子会彷徨」です。ホント、普段は極端なマンガの悪口みたいなことしか言わないですけどね。これは本当に良いSF。最終10巻でちょうど読みやすいし、読後の「主人公二人とここ数年一緒に過ごせてよかったな~」って感じが異常です。

つばな先生は基本的になんでも面白いので、今年出たやつだと
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「ホブゴブリン 魔女とふたり」もいいです。いいのです。




いつも汚い絵のマンガばかり紹介しているので勘違いされやすいですがかわいいマンガはとてもかわいくて良いので、そういう意味では
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「ターアフのズーアワ」が大推薦図書ということになります。いい大人がいい遊びを経ていい遊びのマンガを描いているということは、世界が正しいということです。


かわいいといえば
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「橙は、半透明に二度寝する」が異常によくできた連作短編というのがあり、阿部先生も何を描いてもハズレがないので、こういうものが沢山読まれる正しい世界を作るために我々は書店に向かわねばなりません。




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「あの子と遊んじゃいけません」を読むと、自分には本当に何もないのだと、少しでも面白いことを書いたり言ったりしようとしてた心が死に、身の丈にあった生き方をしようと思うので無敵です。何を考えて生きているのか。


んでSF枠としては、
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「取水塔」と、

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「キラリティ」も押さえておけば人生が輝きます。



僕がバイク好きなのでバイクマンガ枠からも上げておくと、
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「グッバイエバーグリーン」が、東本昌平ほど固くもなく、ばくおん!ほどネタに振れてもいないバランスで最高ですね。バイク描くのめちゃくちゃうまい。フレームがしなってるのとサスが仕事してるのがすごく分かるいい絵。




しょうもない枠では2作、
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「宇宙戦艦ティラミス」は必読。歳取ってくるとですね、難しい話を一から把握していくの大変で。そこいくとティラミスはいいですよ。ガンダムZZのギャグパートだけしかやってない感じですね。宇宙戦争とかがシリアスなの、なんつうかもうダサいじゃないですか。みんな身の丈を知ってマンガ読みましょうね。

もう一作、
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ルノアール兄弟は「ゆで理論」の正統後継者であることをこの作品で証明したというのがありました。最高。




その他、まだ単行本になっていないけど毎回楽しみにしているのが、
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「バイオレンスアクション」。読めばわかるという言い方は好きではないけど、まあとにかくどうぞ。これと「青猫について」が同時にやっているやわらかスピリッツ、どこがやわらかいのか一切理解出来ない。



来年単行本化決まってるみたいですが、
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「マザーグール」読もうぜ。今なら一気読み可能。あの「HOLYHOLY」の系譜の作品なんですが、女の子の口が限界までデカいのがいいですね。(個人の趣味)



秋田書店じゃないけどチャンピオンっぽい作品枠(そんな枠はない)としては、
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「オニマダラ」がチャンピオンっぽくていいです。これも年内に単行本出ますが今なら一気読みできます。


あと、ファンタスティックワールドがフルカラーで3000円くらいとか強気の値段で勝負をかけて結果を出したので、これで味をしめたトーチ編集部がそのまま勢いで
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「サザンと彗星の少女」をフルカラーで紙の本にしてくれるのを期待しているのと、


頼むから意思強ナツ子短編集を出してくれと思っていたら、
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ちょうど今日発表されたというのがあり、ホクホクしています。


リイド社のいい仕事の極めつけといえば、
マンガ表現のひとつのジャンルが完成する! 三条友美先生がフルCGで「家畜人ヤプー」をコミカライズし始めた!
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というのがありますこれは本当の本物にとんでもないことです。




ということで今年楽しんだマンガのまとめでしたが、現時点で大人気なものも今からというものもバラバラで並べました。
売上順に並べるランキングが全てかと言われたら絶対にそうではないと思うので、これからも「マンガに貴賎はない」と言い続けていこうと思います。ランキングなんか無意味だ。マンガに順番をつけるのはなるべくやめよう。


最後に1位の発表です!(記憶力皆無)
1位、
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「コオリオニ」
ぶっちぎりの1位です。多くの方が語ってらっしゃるとは思いますが。僕もツイッター上では春からずっとこの作品の話ばかりですが、ホント上下巻でなんちゅうことしてくれるんやと。BLだからとかBLなのにとか、そんな枠どうでもよく、個人的に最高の劇画です。「発売後に作者が引退した→ファンの声に支えられて先月電撃復帰!」という一連の流れも心を打つものがありましたが、それさえ置いといて、まずは作品に触れてください。新連載も始まりました。1話から恐ろしいことになっていますね。


そして、自分の企画の宣伝にはなりますが、「来年の今頃に単行本になっててほしい本の可能性のため」にリイドカフェでマンガ紹介をしています。
詳細はこちら。

あと、同率1位はキン肉マンです。
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キン肉マンが日本で一番面白い理由はありません。そう思うことが、遺伝子に刻まれているのです。




最後に、井河隆志先生のエロ劇画で、「インターネットで調べれば何でも分かるんだ!」というシーンで背景に描いていた文字を貼って終了します。

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ウィキペリア。
以上です。

更新再開準備

2016/12/12 01:45|カテゴリなしTB:0CM:0
エクストリームマンガ学園の下ごしらえやイベント出演などが完全に一段落したので、そろそろ本業であるエロ劇画更新に戻ります。
お待たせしました。

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